社会保険労務士
岡田人事労務管理事務所

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長時間労働が疑われる事業場に対する令和5年度の監督指導結果が公表されました

厚生労働省では毎年、長時間労働が疑われる事業場に対して労働基準監督署が実施した、監督指導の結果を取りまとめて公表しています。

 今回は、令和5年度の監督指導結果について見ていきましょう。

監督指導が実施された事業場のうち、約45%の事業場で違法な時間外労働が確認されました。そのうち、それぞれの事業場で最も長い時間働いた労働者の残業時間をみると、月80時間を超えるものが約5割、月100時間を超えるものが約3割にのぼり、中には月200時間を超えるものもありました。

時間外・休日労働が1カ月100時間以上または2~6カ月平均80時間超となると脳疾患や心臓疾患が労災認定される確率が高まるとされており、これが俗に言う「過労死ライン」です。結果を見ると、過労死ラインを超える長時間労働が行われている事業場が少なくないことが分かります。

従業員の過労死を防ぎ、健康を維持していくためにも、労働時間の管理を適正におこなうことが大切ですね。