社会保険労務士
岡田人事労務管理事務所

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「実態で判断した」監督署の調査と是正勧告

今、労働基準監督署の調査と是正勧告をテーマに新しい本を執筆中です。
できれば、来年の年明けくらいに書店に並ぶようにということで、出版社の方と打ち合わせをしているところです。

ところで、ちょうど今週も労働者の申告(違法なことがあるという申出)があったということで監督署に呼出しを受け、会社の役員、人事担当者と一緒に行ってきましたが、残念ながら是正勧告書を交付されることになりました。

内容は詳しく書けませんが、労働契約書の内容と実態が倍以上 乖離していることから、契約書ではなく実態に基づき判断するというものでした。

監督官もかなり悩んだ結果だったようです。労働基準法のコンメンタール(法律の解説本)をパラパラとめくりながら悩んでいる様子でした。

確かに、実態が「倍以上」離れているということは危ないです。契約書が形式的なものと見られてしまいます。

しかし、200人ほどの社員のいる会社です。少数の人事で現場のすることを細かく見ていることは難しいでしょう。是正勧告書ではなく指導票ではダメだったかと、悔しく思いながら帰ってきました。
「契約書にサインをもらっているから大丈夫」とは言えないというケースでした。