社会保険労務士
岡田人事労務管理事務所

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女性社員に上司へのお酌を強要したらセクハラになる?

職場の忘年会の席で、「○○部長は女の子が隣に座ると喜ぶから」と、若い女性社員たちに上司の隣に座ってお酌をするよう指示する・・・といったことが行われている職場があるかもしれません。

 

どこからがセクハラになるかという判断は、感じ方に男女差や個人差があり、難しいものです。

参考までに、人事院がまとめた国家公務員のセクハラ防止規則を見てみると、「酒席で、上司のそばに座席を指定したり、お酌やチークダンス等を強要すること」「『女の子』『おばさん』などと人格を認めないような呼び方をすること」はセクハラになり得るとしています。

セクハラは、男女の認識の違いによって生じている面もあることから、被害を受けたのが女性の場合は、平均的な女性労働者の感じ方を基準にすべきと考えられています。

平均的な女性の感じ方がわからないという場合は、自分の母親や娘の前で同じことができるかどうかを考えてみると目安になるでしょう。

 

冒頭のようなケースで、女性社員から会社に苦情や相談が寄せられた場合、「その程度のことで・・・」と突き返したり、聞き流したりせず、適切に対応することが必要です。

ささいなことであっても、セクハラを許す職場は社員のモチベーション低下を招くということも理解した上で、セクハラ防止策を進めていく必要があるでしょう。